肌バリア機能の回復

アトピーの原因について説明してきました。アトピー性皮膚炎の治療には、炎症を抑える薬物療法が一般的ですが、薬だけに頼らず症状を改善したいという人も多いでしょう。

皮膚のバリア機能は、外部のさまざまな異物が皮膚の中に侵入するのを防いだり、体内の水分の蒸発を防いだりする働きがあります。アトピー性皮膚炎の皮膚は、もともと乾燥しやすい性質に加え、このバリア機能が低下しているため、異物が侵入しやすく、炎症が起こって慢性的にかゆみや湿疹などの症状が現れてしまいます。アトピー性皮膚炎の症状を改善するためには、皮膚のバリア機能を回復させることが大切です。

肌バリア機能のためには、正しい保湿ケアが必要です。肌の角質層の細胞はレンガのように積み重なっていますが、乾燥することでこの角質層に隙間が出来てしまうのです。こうなるとアレルゲンや紫外線などの異物が侵入しやすくなってしまうということなのです。

そのレンガの隙間を埋めるセメントのような存在がセラミドです。セラミドは、水分が肌から逃げないように保ってくれていて、外部の刺激から肌を守ってくれています。皮膚のバリア機能を回復させるためには、このセラミドが重要ですので、セラミド配合の化粧品を選んで保湿をするようにしましょう。

また、セラミドの粒子の大きなものは肌に浸透しないので、ナノ化している粒子の細かいものを選ぶこともポイントです。そして、栄養不足はセラミドを減少させますから、スキンケアだけではなく、肌バリア機能回復のために食事にも気を使いましょう。皮膚のもとになるタンパク質、アミノ酸を食事で摂取することをおすすめします。肉、魚、乳製品、卵などはタンパク質が豊富ですから積極的に摂りましょう。

アトピーの原因

アトピー性皮膚炎は、強いかゆみが伴い長く続く湿疹です。アトピーの症状によっては、夜も眠れなかったり、症状が酷くなって周りの目が気になるなど、体だけでなく、心にも負担をかけてしまう可能性があります。アトピーはどういったことが原因で症状がでるのでしょうか。

アトピーアトピー性皮膚炎の原因は、肌のバリア機能が関係していると言われています。肌のバリア機能は、皮膚のかゆみや炎症などを発生させないため、お肌を守ってくれているものです。そして、バリア機能によって、水分の蒸発を防ぐことができ、汗や汚染物などがついても皮膚に入ることも妨げるので、かゆみを抑えることができます。肌バリア機能を回復させ、機能がしっかりしていれば、お肌は乾燥することはなく、汗や汚染物が付着してもかゆみは発生しません。

肌バリアは、肌のうるおいが保たれている状態で機能します。肌のうるおいは3つの要素によって維持されています。まず一つ目が皮膚膜で、肌の一番外側を覆って水分の蒸発を防ぎます。そして次は角質細胞内にある天然保湿因子(NMF)と呼ばれるものは水分を保持する役割です。最後に角質細胞間脂質(セラミド)は、角質層の細胞と細胞の隙間を埋めて水分の蒸発を防ぎます。

しかし、アトピー性皮膚炎の人は、肌のバリア機能が極端に少ないのが特徴で、セラミドが少ない状態と言われています。これが原因で、肌の水分が蒸発しやすく、刺激を受けやすくなり、乾燥肌を引き起こしたり、肌の汚れによるかゆみがでてくることがあります。アトピー性皮膚炎の肌には、長時間肌のバリアを持続してくれる保湿が重要です。